小菅園長
はるばる旭川までやってきました、この為に。
旭山動物園の小菅園長の公演です。
今では、ディズニーランドよりもリピート率が高いんじゃないか?といわれる動物園です。
特別、珍しい動物がいてるわけでもありません。
なのに、なぜ?
それも日本最北の動物園に人が集まるのか?
そんな動物園を作った園長をお迎えして公演していただきました。
<講演レポート>
動物園の歴史は、なんと3000年。
そんな前からあったらしい。
動物園の役割は
娯楽(楽しい)
理科・社会 ↑ 比較形態学
教育 ← 動物園 → 研究
知的好奇心 ↓ 動物の生理学
自然保護
種の多様化・思想啓蒙
という役目がある。
プロの飼育員とは、
①動物の事を何でも知っている
②難しい動物を健康に長生きさせれる
③繁殖の難しい動物に子を産ませる
この3つが出来て初めてプロの飼育員と言える。
旭山動物園の衰退の流れ
動物園が飽きられてきた
↓
娯楽施設導入(ジェットコースターや観覧車を導入)
一時的に客数が伸びるがその後、激減
↓
本職以外では、ダメだと気付く
↓
動物園としてできることから始める
(理想の動物園の構想を作る)
↓
小菅氏が園長に就任
↓
エキノコックス(動物の伝染病)が流行り年間入場者数6万人になる。
ここまで落ちたら何でもできると開き直りをする。
お客様にアンケート実施。
恐ろしい結果がでる。
「動物園は、面白くない!」
なぜ?
1、動物が動かない(いつも寝てるだけ)
2、見てるだけ(抱っこしたり、えさをあげたい)
3、いつも同じ(珍しい動物がいない)
4、子供じゃない(みんな見たこともあるし、知っている)
この結果を踏まえて自分たちが出来ることを考えた。
・動物を伝えよう
たくさん説明しよう。看板は、読まれる手書きにしよう。
・市民を味方につけよう
親子動物教室やワンポイントガイドなど
その結果、徐々に客足が回復。
さらに深く考え「何の為に動物を飼っているのか?」
1、産業動物・・・牛肉や鶏肉など食用
2、愛玩動物・・・犬や猫のようにペットとして
3、動物園・・・野生動物を見せる
飼育員(飼育をする人)を飼育展示員(飼育し展示できる人)に
飼育展示員は、動物の事は、何でも知っている。
一番いい見せ方も知っている。
じゃ、どうやって見せるかを徹底して研究。
自由な発想→発表→試行→(研究)→実行→評価(動物が)
動物が楽しくしているか?繁殖するか?は、担当者しだいである。
・誰にも出来ない自分だけの展示
・感動を与えられる展示
・心が見せる展示
これらは、自由な発想を尊重してこそ出来る展示である
常に自分も動物も展示されているということを忘れない。
どこの動物園のやろうとしてる。
しかし、いい考えも言わなければ、やらなければ結果は、でない。
ただ勇気を持ってやった結果である。
という感じです。
文章にするとあまり感動が伝わりにくいんですが明日、動物園に行って見て来ます。